静摩擦測定機
道路及び床は、路面及び床面とそれに接触するタイヤや靴が静止状態で使用されます。
この接触面がずれる(動き始める)とスリップ状態が発生します。
スリップ状態が発生する寸前に相互の摩擦力は最大となり、これが「
静摩擦力」となり、
スリップが始まると、摩擦力は極端に小さくなり、この状態の摩擦力が「
動摩擦力」となります。
動摩擦は、速度に関係なく一定です。
自動車のアンチロックブレーキシステム(ABS)は、制動距離を最短にするため、路面とタイヤの最大摩擦である
「
最大静摩擦力」を利用します。
この静摩擦が大きければ大きいほど、ブレーキ力を大きくすることが可能になります。
また、
カーブ等の横滑りや
傾斜部のスリップなども
静摩擦力が重要です。
現在、各社で開発されている自動運転では、この摩擦力が非常に重要な要素となります。
空港では、路面に付着したタイヤカスによって、車輪と路面の摩擦力が低下してしまいます。
定期的に静摩擦を計測することによって、路面を安全に管理することができます。
静摩擦抵抗測定機OTTOは、簡単かつ正確な値を
連続的に測定できます。
静摩擦抵抗の管理を行うことにより、より安全な道路を保つことが可能になります。
OTTOには、車両に取り付ける車載式と、手押し型のハンディータイプがございます。
どちらにも、平坦性(IRI)を同時に計測する複合型がございますので、すべり抵抗と同時に路面の凹凸を管理することも
可能です。
- ハンディータイプ、IRI(平坦性)同時計測型 静摩擦測定機 OTTO
・ハンディータイプIRI複合型OTTOは、随時2角法を用いたIRI計測に加え、
「サイドフォース型」に自己摩擦力生成機構を加えた静摩擦計測機です。
・IRIと静摩擦を連続的に計測できます。
※写真はハンディータイプIRI単独機能のものです
- 車載タイプIRI同時計測型 静摩擦測定機 OTTO
・車載タイプIRI複合型OTTOは、随時2角法を用いたIRI計測に加え、
「サイドフォース型」に自己摩擦力生成機構を加えた静摩擦計測機です。
・車載用に設計をし、IRIは時速90km/h、静摩擦は時速51kmまで連続して正確に計測
することができます。